酸っぱい葡萄





山の中を食べ物を探して歩くキツネがいる。やがて、たわわに実った美味しそうな葡萄を見つけたキツネは、喜び勇んで食べようと跳び跳ねるが、葡萄の弦は背の高い木に巻き付いており、その実には届かない。

何度跳んでも葡萄の実に届かないキツネは、やがて怒りと悔しさに満ち満ちた様子で諦めるのだが、立ち去る前には、「どうせこんな葡萄は、酸っぱくて不味いに決まっている。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残す。

解説

英語圏で「Sour Grapes」は「負け惜しみ」を意味する熟語である。
人・物・金銭・地位など、手に入れたくて堪らないのだが、努力しても手が届かないものを諦め切れず、「価値がない・低級で自分にふさわしくない」ものと置き換えて、心の平穏を保つ。
心理学者フロイトは、防衛機制・合理化の例として此れを挙げている。


きつねと葡萄 


果たして・・

私の行動は、「酸っぱい葡萄」ではないのか・・

激しい市民活動の傍ら、しばしば自問自答した。活動の最中には、自分でも分からなかった。

何故? 勝てもしない選挙に出続けるのか・・
何故? 家族を捨ててまで市民活動に没頭するのか・・

  言いようの無い焦りがあった。

   何かに衝き動かされていた。

  ただ・・

私の中では、漠然としてはいるが核心に近づく感覚を確かにしながら、何ものにも揺るがない固い決意が育ちつつあった。

政党に拠らず、純粋に市民からの支援を受ける形で選挙に出る候補が存在しなければならない。。

自分の行動が「負け惜しみ」と世間から捉えられて嘲笑を浴びる。。その辛さよりも、行動せずに時期を逃し、何もしない侭に自分を可愛がる。

そんな事が出来なかった。

何かを失う恐怖に負け、居直る自分を誤魔化しながら生きてゆく。。

過去を振り返って、愚痴を言い続ける人生に決別しなければならなかった。

自身を否定するのと同じ事を意味する選択肢を自分の中で消し去れない・・

そんな自分が嫌だった。

葛藤し、苦悩した。


きつね 

昭和63年・・

私は、現在の農林水産大臣・山本有二衆議院議員(自民党/石破派、当選9回)の事務所で働く事になった。私は25歳、山本氏は35歳だった。

弁護士だった同氏は、早稲田大学雄弁会の先輩である竹下登、海部俊樹を追いかけるように衆議院議員を目指していた。。政治家に成るための早道として弁護士を選んだ。日本人の嫌う野心を、上手に隠す事の出来る賢い人物だった。

私は、偶然、その事務所で働いていた小中学の同級生に誘われる形で山本氏の秘書になった。。当初は運転手だと聞いて単純に採用に応じたのだ。

私の中にイデオロギーは無かった。政治家を目指す弁護士の秘書・・思いもかけないことだったが、今にして思えば運命だったのだろう。

政治について右も左も分からないズブの素人だった私は、山本事務所に勤めた2年間、高知県内出身の大臣秘書官経験者から徹底的に仕込まれ、保守系の「選挙屋」として成長していった。。


  この2年間が私の人生を変えた。


当時の衆院選は中選挙区制度、高知県では5人当選する仕組みの中、私は毎日のように、だだっ広い土佐の山を、海を、街を駆け摺り廻って保守の選挙と政治を覚えた。。


保守系の政治経験があり、原子力工学を大学で勉強していたからこそ、私がやらなければならない事があると感じ、国会前の演説活動に力を込めたのだ。

人生は分からないものだ。正に運命の悪戯と言う以外ない。


国会前独り演説 2011/2/24
【消費税/TPP/沖縄米軍は要らない





私が、自民党の政治家秘書時代に学んだこと・・
それは、所謂、自民党式の「ドブ板選挙」で、各選挙陣営が競い合い、限り無い努力をして票を得る。

 「限りない努力、お願い・・」

聞こえは良いが・・結局は、組織力、資金力に勝るところが選挙で勝ち上がる。

当時は、選挙における「酒食のもてなし」が当たり前で、選挙違反による検挙と違反のイタチゴッコを繰り返していた。

そんなどうしようもない選挙と政治の現実を学んだ。
 『政治はくだらない』
 『政治家は馬鹿ばっかりだ』
国民から聞こえてくるのは、政治への悪態、愚痴、嘲笑・・

有権者・市民は、上手に政治家から「もてなされ」、甲斐甲斐しい努力を押し付けられ、お願いされ・・騙されていた。

時には本当かどうかも分からない涙を見せられ、徹底した政治的演出に乗せられて投票行動を誘導されていた。

言い換えれば、市民は選挙の時だけ上位に奉り上げられ「上から目線」で政治家を評価するよう仕向けられ、神輿に乗せられて投票させられていたのだ。

国民は、こうして出来上がった政治に不満を抱き、愚痴を言い連ねては、再び上手に努力を見せ付ける政治家に騙され、繰り返し投票行動を誘導されていた。

そんな馬鹿げた「選挙と政治の関係」の中で、自民党は国民から駄目出しされて厳しい審判を受け、民主党政権が誕生した。

然し・・
駄目な選挙の仕組みが変わらなければ、政治の本質が変わる訳もない。
民主党政権は、腐った家屋の上に屋根を重ねただけで終わった。


【なぜ民主党政権はうまくいかなかったのか?】

民主党政権 

民主党政権が迷走を繰り返す中、我々国民が気付かざるを得なかったこと・・

それが「市民主体の政治」「市民主体の選挙」の必要性だ。

あまりにも愚かな民主党政権を反面教師として、幾らかの国民が気付いていた。。政治を基礎造る「選挙」が腐っているなら、真実の政治など求める術も無い。

本当の政治、本物の政治家を希求するのであれば・・
市民の市民による市民のための選挙」が必要だ。

市民ひとり一人が、自らの手で選挙を作り上げ、そこで勝利を得る事によって真の政治家を育て上げ、その結果としての政治的果実を掴み取る。。そういう不断の努力をしなければ真実の政治は成らない。

有権者自身は何の努力もせず、マスコミに洗脳される侭に政治家を見下す。政治家は、選挙に勝ちたいが為に媚る、取入る、哀願する。

そんな有権者と政治家の関係を続け、どうしようもない選挙で選ばれた政治家が国会に集まって議論しても、求める真実の政治など得られる筈も無い。

国家を変えるには国民一人ひとりが変わらなければならない。
市民が、市民の支援を受け、市民のために出馬する。。
そんな、政治の原点を見つめ直す「単純な選挙」が必要だった。

私は行動に移した。。独りで国会前で演説しながら国民に結集を求めたのだ。
毎日、国会の前で独りでマイクを握り続ける姿は、国会に出入りする多くの人々にとっては奇異に映っただろう。
ドンキホーテと言うよりも馬鹿に見えたに違いない。

しかし、私にとっては、自分の内面を見定め、自分の心の奥にある葛藤と向き合う貴重な時間だった。。

国会周辺を監視する警察との対峙は困難だったが、法に則った行動を求められ、適切に対応する中で自分自身が成すべきことを再確認する事が出来た。

私の成すべきことは・・
国会周辺の国民行動における法的整備と既成事実作りだった。

要するに、「国会周辺で活動すると逮捕される」と思い込まされていた国民の洗脳を解き、憲法で保障された自由表現の権利として当然に活動できるのだと言う事実を見せる事だった。

これには、インターネットテレビ局「街カフェTV」がすこぶる役に立った。。私自身にとっても、毎日の演説を多くの国民がネットを通じてリアルタイムで聞いているという緊張感があり、これが私を成長させた。

国会前独り演説を繰返した私は、政治的目標として「高知白バイ事件・陸山会事件などの冤罪解決」「脱原発」を掲げ、政府や政党に対して激しく苛烈に抗議する市民活動家として脱皮・変貌した。

そして、クラウドファンディングで寄付金を集めて活動資金とし、街宣車(脱原発カー)を設えて日本各地を演説して廻る「脱原発活動家」となったのだ。。


脱原発カー070  

心が求めるまま活動を継続した結果だった。

私の「ドンキホーテ度」は究極まで上昇し、ついには共産党本部に乗り込んで「野党統一」を求めた。。

左翼陣営からは批判の的となり、右翼陣営からも嘲笑を浴びせられ、そうでありながらも一部の国民からは熱狂的支持を受けた。。毀誉褒貶の激しい市民活動家はこうして誕生したのだ。

  「高知の危ないおじさん」

今や国会前国民行動の中心的存在である「素人の乱」「反原連」の若者達に、かつて私はこのように呼ばれた。。事前に変な情報が流布され、結構危ない人物に映っていたらしい。

そんな彼らをして『デモ・集会を開けば逮捕者が続出する』と敬遠されていた国会前の活動を促しつつ、私は独りの活動続けた。

『国会がランドマークだ。国会を取り巻くくらいに沢山の国民が集まらなければ国は変わらない』と・・

かつては奇異に捉えられた「国会前行動」は今や当たり前となり、右派左派共に嘲笑を集めた「野党統一」は、今では至極当然の選挙手法として注目を集めている。

市民自らが行動して選挙に打って出なければならない。

 真の戦いはこれからだ・・





国会前集会4 

国会前集会5 

国会前集会7 

国会前集会9 

国会前集会10 


 * * *   * * *



このブログを、私の行動記録をまとめた「随筆」の下書きにしようと考えています。。これまで多くの方から「藤島さんのやってきた事を本にしたら?」などと言われ、「そのうち書きますよ。」などと愛想良くしつつも結局は逃げてきました。


国民の皆様からの寄付に支えられて来た私の活動の趣旨からして、何らかの形で行動記録を残さなければならない。。という事は重々承知していましたが、それでもなかなか時間が取れずに・・


こうした言い訳をしながら放りっ放しにして来ました。。しかし、いつまでも逃げられるわけでもないので(笑)、この辺で観念して、とにかく下書きを作っておこうと思います。


そんなわけでブログの感覚が少々変わりますが、何はともあれ記憶を止める意味でも書き綴ります。


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  •   06, 2017 18:13

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